先輩スタッフの声

本社 商品開発営業部 S.E(2011年新卒入社)

ひとつのチーム「ポオトデリカトオカツ」

食物栄養学科を卒業し、入社1年目から開発部門に配属されました。通常、はじめは調理や品質管理の部門に配属され、その経験をもとに開発の部門に行くので、まれなケースでした。ただ、やはり製造工程に携わらないとわからない仕組みやライン作業も多く、思うように進まないことも多々あります。ジョブローテーションをすることでいろんな視点で開発に取り組め、クライアントの要望も社内の声も折り合いをつけやすくなるので、私は製造ラインで働くのは必要な時間なんだと思います。

メーカーにおける花形職種である「開発職」として

開発の醍醐味(だいごみ)はなんといっても、自分が携わった商品をお店で見る瞬間のうれしさです。はじめはあまりにうれしく、担当商品の発売を周囲に報告して、毎回のように感想を聞いていました。1〜2ヶ月ほど打ち合わせと試作を重ねて商品になるので、今でもお店に陳列されるのをやりがいに頑張っています。定番商品も季節や流行を考えると、数ヶ月単位でのマイナーチェンジが必要です。パスタやおにぎりは、ベースになる部分が変えられないので、アイディアを出しつづけるのはいつも頭を悩ませます。煮詰まったときにはいつも、おいしい人気のお店に食べに行ったり、過去の売り上げデータを分析して、そのターゲットにはどんな味やバランスがいいか研究しています。ほかの惣菜(そうざい)の担当がふいにヒントをくれることもあって、なんとか今のところはクライアントや消費者のご満足をいただけているようです。

開発の裏話

開発の仕事はクライアント、関連メーカー、社内の他部門、それぞれの担当者とかかわるので、意見を取りまとめながら、円滑に企画を進めるがとても大事です。ニーズを引き出す能力というよりは、各方面との折り合いをつけてwin-winの関係にもっていくことが重要です。自分や自社が作りたいものを作ればよいわけではなく、消費者に食べてほしいというクライアントの要望と、実際に製造するスタッフの意見があり、ちょうどよいところで折り合いをつけるのがもっとも難しい点です。たとえば、春キャベツだったり、産地指定の食材、輸入食材を使用する際は特に、「安定した材料の調達ができるか」「ロットの大きい工場での調理ができるか」といった実現可能性を念入りに検証します。

ポオトデリカトオカツでの働きやすさ

今は神戸本社に勤務し、全国展開の商品を担当していますが、1年目は北陸の工場で、北陸限定商品の開発をしていました。関西出身で一人暮らしもはじめてだったので戸惑いもありましたね。そんな中、職場の人たちが仕事終わりに食事などに連れていってくれて相談に乗ってくださったりして、休日にBBQに誘ってくださったり、コミュニケーションをしっかりとっていただけて、ストレスは少なかったです。振り返れば北陸の駐在は一瞬でしたし、覚悟していたよりはずっと楽しかったなというのが感想です。社員全員の名前を言えるくらいの会社規模なので、若手からの意見も多く飛び交い、アットホームだと思います。どこの拠点でも先輩後輩の関係性はいいと聞きますが、大変なときにはやはり、素直に弱音を言える同期の存在も大きいなと思いますね。また、この夏より、第一子を出産するために産前産後休業と育児休業の制度を利用する予定です。これまでにも子供を育てながら復帰される先輩を何名も見てきたので、休みをいただいて復帰することに対して特に迷う理由はありませんでした。復帰後も、もっともっと「おいしい」と言っていただける食を提供していきたいです。